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メソポタミア時代

花を嗅ぐ女神
花を嗅ぐ女神

「バラ」という言葉を、発見されたものの中から最初にみることができるのはメソポタミア文明における『ギルガメシュ叙事詩』です。ギルガメシュはウルの国の王さまといわれ、宿敵エンキドウが一転して親友となり、彼の死を悲しみ永遠の命をさずかる草を求めて旅にでます。永遠の命を与えられる草は刺があり、バラのように手を刺すだろう、といわれるくだりがあります。その草がみつかって採ったものの、寝ている間にヘビに食べられてしまい、永遠の命はさずからなかったというお話です。(矢島文夫著『ギルガメシュ叙事詩』ちくま学芸文庫)

この物語は粘土版に楔形文字で彫りつけられたものが発掘されており、伝承されてきた物語が長い年月にわたっていくつかのパターンで発見されているようですが、主に紀元前2000年−1200年のもののようです。

この時代、とくにバビロン王国時代(紀元前1500年ころ)には女神イシュタルが崇拝されており、バビロンの市街にはイシュタル門を通って入っていきました。このイシュタル門はドイツのペルガモン博物館に実物大のレプリカが置かれていて、ラピスラズリのうつくしい群青色で装飾され見事なものです。同様にやはりこの時代のものと思われる、『花を嗅ぐ女神』と題された小さなレリーフがルーブル美術館にあり、日本でもメソポタミア文明展で公開されたことがあります。題は『花を嗅ぐ女神』ですが、時代から言っても女神はおそらくイシュタルで、嗅いでいるのは花びらの形からおそらくバラであろうとされています。

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